今の仕事場に来る前に働いていたデザインスタジオの近くにあったリストランテのポテトのオーブン焼きを時々思い出します。「パターテ・アル・フォルノ」というのは基本的に付け合わせなので、お肉のグリルや煮込みなんかを頼んだときに一緒に注文する1品です。ただ、ランチのときなんかに1皿目でパスタを食べて、2皿目は食べないですませようという場合に、付け合せのポテトや野菜サラダだけを注文するのはありのようです。ちなみに野菜だけでランチしたいときに頼むサラダは、インサラータ(イタリア語のサラダ)ではなくインサラトーネ(大サラダの意)となります。さて、このリストランテのポテトは、多分調理するときにお肉も一緒に調理してある感じでした。それで、ランチのときに鶏肉やサルシッチャ、豚肉等のオーブン焼きの注文が入ると、あらかじめ(すぐ出せるように)調理してあったお肉を暖め直してサービスしていたのではないのかと思います。ランチは夕食時ほどみんなゆっくり出来ないので、こういうシステムもありですが、おかげでポテトがおいしくなるのなら、それはそれで素晴らしい効果ともいえます。逆に、フライドポテト用の冷凍のポテトをオーブンで焼いたものを「パターテ・アル・フォルノ」としてサービスしているお店もああるけれど、こういうお店に当たるとその度に上記のお店を思い出すということです。久しく行っていないけれど。